2017年10月13日

不妊でお悩みの方の３つの冷え対策

横浜市青葉区の不妊整体院ファロの児玉です。

不妊の原因にもなる、身体の冷え。
今回は、妊活中の方に特にオススメの冷え対策をご紹介します。

とその前に、、なぜ冷えが不妊の原因になるのか？
そのあたりから説明しますね。

 

不妊治療と基礎体温

基礎体温をつけると、
・妊娠の可能性を早く見つけることができる
・排卵しているかどうかの確認になる
・妊娠しやすい時期の目安が分かる
・女性ホルモンが分泌されているかどうか確認できる
・生理の時期が予測できる

など、いろいろあります。

 

この中で、ホルモンとの関係を見ていきます。

低温期にはアロマターゼという酵素が活躍します。これは、アンドロゲン（男性ホルモン）から女性ホルモンのエストロゲンに合成変換するときに必要になる酵素です。

低温期には、エストロゲンの一種であるエストラジオール（E2)を分泌されることで内膜が厚くなります。そのためにも、低温期は、理想的には36.2度に近づけて、このアロマターゼが活躍しやすい環境を整えていきたいです。

 

基礎体温をチェックしてみると、低温期と高温期の二層に分かれていても、低温期の体温が下がっていない人もいますね。

もちろん、絶対に妊娠しないというわけではありません。ですが、妊娠の可能性を高めることをを考えると、低温期にはしっかりと体温が下がっているのが理想です。

 

冷え症の人の落とし穴？！

妊活する上でも、身体の冷えは大敵です。ですが、自分は冷え症だから、体温を上げるほうにばかり気を捉えていると、基礎体温は案外高かったというケースもありますから注意が必要です。

手足が冷えていても、基礎体温が低いとは言えないのですね。

 

不妊治療されている方を見ていると、そのことを実感させられます。

なので、基礎体温を測る習慣がない人は、その意味でも測ることをオススメします。

 

 

不妊整体の冷え改善

さて、不妊整体ではどのように考えて、理想的な体温に近づけようとしているかをご説明します。

 

低温期に体温を下げるためには、寝ている時が大切です。なぜなら、寝ている時に体温が下がるからです。

そのためにも、質の良い睡眠が取れるようにしていきたいです。ゆったりとしたパジャマや、寝心地の良い寝具などで、ぐっすり眠るように工夫するのも大事です。

そして、最も大切なのは、手足から熱が逃げるようにしていくことです。熱が体内にこもっている状態では、体温は下がりにくくなりますから。

（寒くなったからといって、熱すぎるのも良くない。。。温度管理が難しいですね^^;）

 

 

不妊治療で重視したい身体の状態

低温期に体温を下げるために、寝ているときに手足から熱がしっかりと逃げる状態が理想です。

冷え症の人は、これが出来にくいのです。そのため、しっかりと手足から放熱できるように体質を改善していきたいです。

では、具体的にどうするかですが、一つは、脛骨（けいこつ）神経の回路を広げるようなイメージで温熱刺激を加えることをオススメします。

三陰交（さんいんこう）と呼ばれるツボのあたりです（必要な人は、ググってください（笑））

ご自分でホームケアとして行う場合には、これらの部位に、お灸をすえるのもいいですね。軽くマッサージをして刺激を加えることもオススメです。

 

不妊治療とホームケア

不妊整体の施術を何回か受けていただくと、手足が冷えていた人も、徐々に暖かくなるまでの時間が短くなります。

例えば、最初に来られた時は、脚が暖かくなるまでに10分以上かかっていたのが、数分で温まるようになったりするのですね。なので、できるだけ自宅でもケアをしていただきたいです。

 

先ほどの、脛骨神経は、脚の内くるぶしを目安にして、そのあたりにお灸をします。

 

それから、おへその両脇にお灸をするのもオススメです。これは、腹大動脈ー外腸骨動脈ー内腸骨動脈ー大腿動脈の流れを意識しています。

（これについては、こちらでもご紹介しています）

 

お灸をすえると言いましたが、患者さんには、このような温熱器を使ってもらう場合もあります。これは、中にお線香を入れるだけで、とても手軽です。

ほどよい温かさで、癒されます💓

 

そして、もう一箇所が仙骨という場所を刺激します。仙骨から、下肢への神経がたくさん出ているので、そこに温熱の刺激を加えると良いのですね。

 

目安は、ウエストラインにある腰骨を、尾骨のほうに辿っていくと　腰骨（腸骨）が終わる部分があります。そこを目安にすると良いです。

 

ツボでいうところの、次髎（じりょう）を目安にすると良いかもしれません。ここに温熱刺激を加えると、とても気持ち良いです！

 

お尻のほうは手が届かないので、温熱器を使うと手軽かなと思います＾＾

 

ホームケアの注意点

当院で、不妊治療（整体）を受けてくださっている方には、できるだけホームケアを行ってもらっています。

お仕事などから帰ったあとは、足がむくんだり、冷えたりしている人が多いですからね。

その日の身体の疲れは、翌日に持ち越さないようにしていきたいです。

 

ただ、注意点があります。お腹周りと仙骨のホームケアは、排卵後の数日間は避けていただきたいです。妊娠している可能性があるときは念のため、やらないほうが良いです。

今回ご紹介した内容は、低温期にしっかりと手足から放熱出来るような身体づくりにオススメです。

（そういえば、”手”のほうは今回ご紹介しませんでしたね。”手”については改めてご紹介いたします^^;）