2017年9月3日

着床障害への３つのアプローチ方法

横浜市青葉区の不妊整体院ファロの児玉です。

不妊の原因の一つと言われている「着床障害」。

受精卵はできるものの、子宮に着床できない状態をいいますよね。

一般的に体外受精や顕微授精で質の良い受精卵を移植してもなかなか妊娠できない場合に、着床障害が疑われることになろうかと思います。

 

なぜ着床障害が起こるの？

そこで、「なぜ着床障害が起こるのか？」について考えてみますね。

ポリープや子宮筋腫があると、その大きさや位置によっては着床しづらくなります。

こうした子宮腔に着床を妨げる器質的な要因が、一つにはあります。

それ以外の要因では、ホルモンのバランスに問題があるケースです。

 

エストロゲンは子宮内膜を厚くしますが、黄体期には黄体ホルモン（プロゲステロン）の作用によって受精卵が着床しやすいように子宮内膜の厚みをキープします。

（子宮内膜の厚みが増したフカフカのベットの状態で、妊娠を待っているようなイメージです）

 

ところが、何らかの理由により、黄体ホルモンが十分に分泌されないと、子宮内膜の良い状態は保たれません。

子宮内膜が着床に適した状態ではなくなります。これを「黄体機能不全」といいます。

 

着床障害には：血液循環の改善

こうしたホルモンが関わるケースに、私たちはどう取り組むかですが、、

ホルモンのバランスの問題を考える上で、考えなければならないのは「血液循環」。

 

妊娠に必要なこうしたホルモンは、血流によって届けられますよね。

その部分のお手伝いを、させていただきます。

とはいえ、人それぞれ症状は異なります。どの時期に、どうアプローチをしていくかは、患者さん個人によって違います。

 

着床障害には：子宮（筋肉）を和らげる

また、別の観点からのアプローチも必要です。

子宮は、平滑筋という筋肉のかたまりです。また、プロスタグランジンの働きによって収縮もします。

私の所属する協会では、筋肉が過緊張を起こすと子宮の機能が正常に働かないと考えています。子宮の収縮が強すぎるのも問題です。

そこで、着床障害を解決するために、過緊張を起こしている筋肉（子宮）を和らげることをしていきます。

 

具体的な方法として、一つには、温めること。

筋肉って、子宮に限りませんが、暖められると緩みますよね。

なので、タイミングを見ながら、暖めていきます。

 

当院では、温熱刺激を加えて、子宮の周りを、ゆっくりじわ〜と優しい刺激で暖めていきます。

（この辺りを温めると、気持ち良いですよね。
ウトウトし始める患者さんもいらっしゃるほどです＾＾）

 

温熱刺激はとても効果的な方法だと考えています。
協会全体でも、移植する直前に施術を受けてもらって、結果につながったケースは多いです。

 

着床障害には：副交感神経を優位に

自律神経についても考える必要があります。

交感神経が優位で子宮が過緊張を起こしている状態というのは決して良くありません。

当院に通ってくださっている方の中にも、よくお腹を下しやすい人がいます。
神経支配が同じだと考えると、これも改善していきたいです。

交感神経が優位になりすぎて子宮が過緊張を起こしていないか、、

一般的に「自律神経の乱れを整える」と言いますが、では施術によって具体的にどう正常化していくかは、あらゆる観点からのアプローチが必要です。

当院では、一つには、クラニオセイクラルワークという非常に優しいタッチで、神経系に働きかけていきます。

 

着床障害には：長期的に対処する

過緊張を起こして硬くなった子宮という筋肉を緩めるには、温めるのが良いとご紹介しました（上記）。

温めると筋肉が緩むからです。

移植前に施術を行うと妊娠率が高くなるというのは臨床の現場では事実です。
ですが、一方で、長期的な視点で、改善しなければならないときもあります。

なので、当院でも着床障害の疑いがある方には、短期的な視点での施術だけでなく、継続して体質改善を行うお手伝いもしています。

普段の姿勢や歩き方、呼吸の仕方や、食事が問題になることもあります。

 

着床障害の問題だけではありませんが、単純に、着床障害には〇〇が良い！　と言えないのが、私たちの身体です。

だからこそ、一つ一つ仮説を立てて、それにアプローチし、結果を測定し、また仮説を立てる、という方法で改善を目指していきます。

患者さんも、改善している実感が持てるようですよ。一緒に頑張っていきましょう！