2022年6月2日

サプリメントは必要？

FARO.の児玉です。

今回は、前回の復習から初めて、サプリメントが必要かどうかも考えていきましょう。

栄養素の代謝経路には、解糖系、TCA回路、電子伝達系の３つがありました。

（名前は覚えなくて大丈夫です！）

栄養素の主成分である糖質は、ぶどう糖に分解され、ピルビン酸を経てアセチルCoAに変換されます。

前回は、ごはんなどの糖質で説明しましたが、実は、お肉などのタンパク質や油（脂質）からもアセチルCoAができます。

そして、アセチルCoAは、ミトコンドリアの中にあるTCA回路に入っていくのですね。

TCA回路は、こんな感じ！

（ここも、名称は覚えなくて大丈夫です！）

 

大事な点は、このTCA回路をスムーズに回すのに、これらのビタミン、ミネラルが必要になるということです。

何やらたくさんありますが、VB1（ビタミンB1)、VB2（ビタミンB2)、ナイアシン、パントテン酸は、すべてビタミンB群です。

また、Mg（マグネシウム）や、Fe（鉄）などのミネラルが必要なのも分かりますよね。

ちなみに、３つの回路のうちの最初（解糖系）では、Mg（マグネシウム）がたくさん使われます。

また、ピルビン酸からアセチルCoAに入るときに、ビタミンB1などのビタミンB群、マグネシウムが必要です。

いろいろ言葉が出てきて難しく感じる方もいるかもしれません。

ですが、要するに、TCA回路を回していく段階で、ビタミンB1,ビタミンB2などのビタミンB群、マグネシウム、鉄が必要になるとうことです。

話が前後しますが、、

そもそも、私たち人間の身体の中では、物質AからBに変わるときに、「酵素（こうそ）」が不可欠です。

酵素は、こうした化学反応のスピードを極度に早めてくれます。

そして１個の細胞内に、約4,000種類もの酵素があるそうです。

これほど多くの酵素があるかといえば、酵素が働く相手がそれぞれ決まっているからです。

特定の酵素は、特定分子のみに作用します。

この特定分子を、基質といいます。

基質と酵素は、鍵と鍵穴の関係に例えられます。

形がぴったり合わないと、反応が進まないのです。

ところが酵素は、人によって形が異なります。

鍵と鍵穴に入りやすい人と、入りにくい人がいるわけです。

そこで、鍵と鍵穴の潤滑剤のような役割であるビタミン、ミネラルがその助けになります。

人によっては酵素と気質の親和性が著しく低い（鍵と鍵穴が入りにくい）場合があるため、その場合は、ビタミンなど数十倍に増やしてみると酵素反応が進む場合があるという考え方です。

さて、サプリメントが必要かどうかですが、、

これは、結局のところ、個体差によります。

前述したとおり、酵素は人によって形が異なるというのが理由の一つです。

基本は、食事から栄養素を摂ることが大事です。

ですが、人によっては、酵素の働きが下手で、TCA回路が上手く回っていない人も事実！

しかも、私たちの食生活の環境を考えると、ビタミンB群が減ってしまう要因がこんなにも！

参考までに一部、ご紹介して今日は終わりにしますね。

・お酒を飲む
・タバコを吸う（ビタミンCも！）
・ストレス（ビタミンCも！）
・睡眠不足
・出来合いの惣菜を多く摂る（添加物が多いコンビニ食なども）
・甘いもの（砂糖）
・コーヒーなどのカフェイン
・アスピリン（鎮痛剤、解熱剤）