2022年6月2日

妊活の基本「呼吸代謝」について

ファロの児玉です。

妊活をする上で、最も基本的なところ「呼吸代謝」について考えたいと思います。

（ここからは、通って妊活を頑張られている方、卒業生向けへのメッセージでもあります！）

 

妊活の基本「呼吸代謝」について

私たち人間は、酸素を利用することで栄養素から最大の効率でエネルギーを得ています。

これを「呼吸代謝」と言います。

例えば、筋肉を動かすにしても、テレビを見たり、仕事をするにしても、エネルギーが必要です。

私たちが活動するためには、エネルギーが常に必要です。

ですが、実際、エネルギー不足の人は多いのですよね^^;

それが不妊の大きな原因の一つとも言われています。

とはいえ、「呼吸」の大切さって、もう何回も聴いているし百も承知よ〜！と思うかもしれません。

ですが、もう一度、代謝について考えてみませんか？

食べ物から摂取された栄養素は酸化され、最終的に二酸化炭素と水に分解されます。

このとき大量のATP（エネルギー）が作られます。

それを、イメージにした図がこちら。

 

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＜今回のポイント！＞
人は、酸素を利用することで、最大の効率でエネルギーを生み出しています！
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実際の施術で、呼吸がしやすいように、いわゆる呼吸補助筋を緩めているのもそうした理由ですね。

さらに、細胞の図を、確認しておきましょう。

 

核があって、ミトコンドリアがあって、、

このミトコンドリアの中で、エネルギーが作られているのでしたね。

私たちは、核に入っている遺伝情報をもとに、タンパク質を組み立てていきます。

（爪や髪の毛、筋肉など私たちの身体は至るところタンパク質でできていますから）

その際にミトコンドリア内で作られたエネルギーが元になります。

つまり、タンパク質を組み立てる工場に、電力を供給しているのがミトコンドリア。

当サロンでお話しさせていただいている栄養療法って、「食べたものがどれだけエネルギーに変えられるか？」を問題にしているのです。

そして、これこそが妊娠するにしても、元気な赤ちゃんを産むにしても大事な要素です。

ママさんが健康的（アンチエイジング）でいられるのも同じです。

もう少しだけ、エネルギーが作られる過程をみていきましょう。

（ここから少し複雑になりますが、ポイントさえ抑えれば大丈夫です！）

呼吸代謝は、解糖系、TCA回路、電子伝達系の３つのシステムがあります。

つまり、細胞の中で、糖がどのようにエネルギー（ATP）に変換できるかという流れ（簡略化した代謝図）です。

 

最初の「解糖系」は、ミトコンドリアの外で行われます。

あとの２つは、ミトコンドリアの中で行われます。

例えば、ご飯を食べたとしましょう。

ご飯などの糖質は、グルコースからピルビン酸に変わるのですが、このときに２個のATP（エネルギー）が作られます。

その後、ピルビン酸がミトコンドリア内に入り、アセチルCoAになって、TCA回路を回して、電子伝達系にいって36ATP（エネルギー）が作られます。

ここで難しい用語は覚える必要はありません！

大事な点は、エネルギーを生み出す経路の中で、酸素を必要とするのがTCA回路と電子伝達系の２つ。

これは、ミトコンドリア内で行われます。

ミトコンドリア内で、酸素を使って水に還元されるときにATPができるのです。

そして、もう一つ、大事な点がこちら。

２番目の回路（TCA回路）を回すのに欠かせないのが、ビタミンB群です。

そのため、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸などは欠かせない栄養素です。

栄養素は、食事で摂るのが基本です。

ですが、クライアントさんの中には、どう考えても栄養素が足りていなさそうな方がいます。

仕事の関係で外食やお惣菜が多い人、忙しいママさん、あるいはたんぱく代謝が低下しているような人は、サプリメントの利用も考えたほうが良いかもしれません。