2020年11月29日

卵子の老化を食い止めるには？

妊娠や出産にあたって、年齢を気にする方は多いでしょう。

特に、35歳を過ぎた頃から気になってくるのが卵子の老化です。

もちろん、妊娠というのは卵子と精子があって成立するものですので、卵子だけでなく、精子の老化も合わせて考えていきたいところではあります。

ただ、今回は卵子の老化を食い止めるにはどうすればよいのか？をテーマに考えていきたいと思います。

１）卵子の老化を考える上で避けられない「酸化ストレス」とは？

まず、卵子の老化を考える上で、避けられないのが「酸化ストレス」の問題です。

酸化ストレスについてはなんとなく知っているという方もいるかもしれませんが、改めて理解を深めておきましょう。

 

ご存知のように空気中には酸素があって、その酸素を取り込んで人間は生命活動を維持しています。

呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は活性酸素となります。

活性酸素というと体の老化や錆びにつながるイメージがあり、除去すべきものという認識が強いかと思います。

ただ、もともと人間の体の中にはこの活性酸素によるダメージを修復したりそもそもの活性酸素の産生を押さえたりする働きがあります。

本来であればそれが活性酸素によるダメージから守ってくれるのですが、そういった働きよりも活性酸素の産生が上回ってしまうことがあります。

要は攻めと守りのバランスが崩れてしまって、活性酸素による攻めが強く、体の守りが弱くなった状態のことを酸化ストレスと呼ぶのです。

 

「抗酸化力　＜　活性酸素の産生　　　→　酸化ストレス」

 

 

２）実は活性酸素そのものが悪いわけではない

活性酸素というと健康食品などの宣伝広告のイメージで漠然と悪いものという認識を持っている方も多いでしょう。

ただ、実は活性酸素そのものが悪いわけではありません。

というのも、活性酸素は細胞間のシグナル伝達や排卵、受精などの生理活性物質としても利用されています。

神経伝達物質や免疫機能としても働いているので、活性酸素をすべて除去すればいいという考えは危険です。

活性酸素は活性酸素で働きを持っているのですから、それが体にとって害をなさないようにするという考え方が必要です。

そのためには、先ほどの酸化ストレスを予防していくことが大切です。

 

３）酸化ストレスを予防するには？

では、どのようにして酸化ストレスを予防していけばいいのでしょうか？

基本的には2つのアプローチが必要になってきます。

ひとつは活性酸素の産生を抑えること、もうひとつは抗酸化力を高めることです。

 

■活性酸素の産生を抑えるためにできること

活性酸素の産生を抑えるためには、活性酸素を増やしてしまうその要因を理解し、避けるようにしましょう。

活性酸素を増やす要因としては、大気汚染、農薬、除草剤、ダイオキシン、飲酒、喫煙、重金属、ウイルス、老化、ミトコンドリア機能低下、過労、過度な運動、不眠などが挙げられます。

今の世の中に活性酸素を増やしてしまう要因がどれだけ多いかがおわかりいただけるかと思います。

安全な食べ物を探したり、生活習慣の改善をおこなっていったりとできることから始めていきましょう。

■抗酸化力を高めるためにできること

抗酸化力を高めるためには、抗酸化作用のある栄養素ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEを摂取していきましょう。

ミネラルの補給も大切です。

特に、セレンはビタミンEとの相性が良く、生殖機能を高め、ウイルス対策やがんの発症リスクを軽減させるなどの働きで注目されています。

現代人はセレンなどのミネラル不足が指摘されていますので、意識して摂取していくことが重要です。

セレンは、魚介類や肉類などに多く入っています。

 

４）当サロンの妊活サポートでは

最後に、当サロンの妊活サポートの一例をご紹介させていただきます。

 

活性酸素を増やす大きな原因のひとつに睡眠の問題があります。

睡眠は睡眠時間だけではなく、睡眠の質も重要です。

というのも、寝ている間に妊娠に必要なホルモンが大量に出るからです。

寝ていても、朝起きたときに夢を覚えていたり、夜中に何度が起きたりしているのであれば、それは眠りが浅いサインかもしれません。

実際に、今は眠りの浅い方がとても多いです。

仕事のストレスや過労、毎日の慌ただしさ、スマホなどで脳が休まらず、本来であれば夜、副交感神経が優位になり、身体はゆったりと休息していくはずなのに休めていないという方が多いのです。

そういった方は、頭蓋、肩や背中に緊張を作っているため、身体に触れただけでわかります。

当サロンでは、主に筋膜にアプローチしながらゆったりと緩めていき、高ぶっている神経系を鎮め、安眠へと導いていきます。