2019年5月1日

不妊の原因はヨーグルト？|不妊と便秘の落とし穴

今日は、あまりにも誤解が多い、ヨーグルトの話。
毎朝、健康を意識してヨーグルトを食べる人は多いですよね。

ところが、ヨーグルトは整腸作用があるどころか、腸の負担になっているかもしれないのです。

TVや雑誌などでもヨーグルトの効果効能が広く知られている今の世の中。

妊活を頑張っているクライアントさんと話をしていても、すんなり理解してもらいづらい点です。

今回は、そんなヨーグルトをテーマにしていきます。

（カルシウム・パラドックスが気になって控えていたのに、、夫が買ってきた〜(^_^;)）

 

ヨールグルトの効果、効能

ヨーグルトには、様々な効果が歌われています。ざっくりウエブで紹介されていたものだけでも、次のものがありました。

これらは、ヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きによってもたらせられる効果とのこと。

誰でも知っている、お腹の調子を整えるものから、コレステロール値まで低下させる効果も期待できるんですね。

・整腸作用

・花粉症の予防、緩和

・インフルエンザの予防

・美肌効果

・免疫力強化

・コレステロール値の低下

便秘解消に、ヨーグルトが良いというのは本当？

何を隠そう、便秘解消には、ヨーグルトが良いと信じて、毎朝、手作りのヨーグルトをせっせと食べていた私でした。

実際、「ヨーグルトを食べると、何だかお腹の調子は良さそう」そんな実感を持っていました。

ですが、分子栄養学を学ぶようになって「カゼイン」の存在を知りました。

カゼインとは、牛乳などの乳汁に含まれる主要なタンパク質のことです。このカゼインが腸の炎症を引き起こすとされています。

ちなみに、ヨーグルトというと、牛乳に乳酸菌や酵母を加えて発酵されたものが一般的ですが、羊、ヤギなどの乳を原料にしたものもあります。

ヨーグルトは、発酵乳の一種で、乳酸菌を用いて乳を凝固させた発酵食品のことです。

厳密に言えば、ヨーグルトそのものを問題にしているのではなく、牛乳に多く含まれる「カゼイン」をここでは問題にしています。

 

腸の炎症を引き起こす「カゼイン」

牛乳に含まれるカゼインは、分解されにくいアミノ酸配列をしています。
消化が悪く、未消化のまま腸に入ると腸の粘膜を傷つけ、炎症を引き起こします。

「腸の炎症？」って初めて聞く人にとってはイメージしにくいですよね。
食べ過ぎや食事の偏りなどで口の中が荒れるようなことがあると思いますが、それに近い状態だと聞いています。

腸の炎症は、正直、自覚しにくいです。
クライアントさんに説明しても、どこまで伝えられているか、、、^^;

とはいえ、腸の炎症が疑わしい人は、クライアントさんの中でも多いです。

この腸の炎症が、繰り返し起こると、次第に腸の粘膜が粗くなり、リーキーガット症候群を引き起こします。

リーキーガット症候群になると、腸管を守っているバリア機能が破壊されてしまうので、本来なら取り込まれることのない異物が身体の中に侵入してしまいます。

さらに炎症や、アレルギー反応を起こす、とても恐ろしい病気です。

 

ヨーグルトは要注意！乳酸菌は大事！

市販されているヨーグルトは、牛乳に乳酸菌を加えて発酵しているので要注意ですが、乳酸菌そのものは身体にとって有益です。

冒頭で紹介したように、乳酸菌には、整腸作用のほか、花粉などのアレルギー症状の抑制、予防効果なども期待できます。

腸内環境は、不妊の要因にもなりうるので、便秘や下痢などの症状がある人には、乳酸菌を足していくこともオススメしています。

（便秘だと自覚していない人にも、腸の炎症が起きているかもしれないので要注意ですが、、）

ちなみに、身体に良いからと言って、これまた夫が買ってきた、カカオニブ。
最近は滅多に食べていなかったヨーグルトに混ぜて食べてみました。

たまには、良いよね〜と自分に言い聞かせながら美味しくいただきました＾＾

 

ラクトバチルス族の乳酸菌の効果

さて、乳酸菌といっても、様々な種類、株が存在します。

最近、妊娠した人が便秘に悩んでいるので、こちらの商品を当院で扱うことにしました。
（正直、費用面で赤字なので、まだ試験的ですが、、^^;）

 

お米から作ったヨーグルトで、ラクトバチルス・ペントーサス・S-PT84株という乳酸菌が入っています。

S-PT84株は、プロテクト乳酸菌とも言われ、免疫効果が高いとされています。
インフルエンザウイルスの感染を防いでくれたり、スギやヒノキの花粉症対策にも良いそうです。

また、ラクトバチルス属の菌は、子宮内の菌としても注目を浴びています。

実際、すでに何人かに食べてもらっていますが、なかなかの評判です。
不妊鍼灸を行なっている院では、これで妊娠率が上がったといった話も聞いています。

当院でも、積極的に腸の調子を整えて、妊娠につなげていきたいと思っています。