2019年5月1日

不妊の原因？骨盤の歪みで血液循環が悪い人へのアプローチ

骨盤の歪みを気にして、当院に来られる方は多いです。

ですが、骨盤の歪みそのものより、骨盤内の血液循環が悪いことのほうが、不妊との関わりが大きいと考えています。

今回は、なぜ骨盤が歪むのかも含め、骨盤内の血液循環を良くする方法をご紹介します。

【不妊の原因】骨盤の歪みはなぜ起きるのか？

「身体の歪み」というと、まず思い浮かぶのが「骨盤の歪み」かもしれません。
ですが、歪みは身体の至るところで起きています。

私たちの身体は、筋膜で全身覆われています。

筋膜は、筋肉や内臓などの膜の総称で、筋肉をはじめとする全身の臓器（内臓、骨、血液、神経、脳など）を包み込んで、臓器が安定して働くことができるための空間を作っています。

ところが、怪我や事故、疲れ、ストレスなどによって筋膜は硬くなり、縮こまったり、癒着します。
また、普段の身体の使い方の癖によっても、  筋膜は一方に引っ張られて硬くなり、縮んだりしますね。

それが、歪みに繋がります。

骨盤内の血液循環を良くしていきたい

そもそも、骨盤は身体の構造上、うっ血しやすい場所です。

特にデスワーク中心で座りっぱなし担っている人は、古い血液がたまりやすくなっていると考えがほうが良いかもしれません。

ちょっとイメージしてみて欲しいのですが、女性にとって大切な子宮、卵巣は、骨盤の中にあって、腹膜の中に包まれています。

腹膜というのは、お腹の中にあって、胃・肝臓・小腸・大腸など内臓の表面を覆っている膜のことです。

腹膜には多数の毛細血管やリンパ管が分布しています。

血管やリンパ管は、下水路のようなものです。
古いものを心臓などに戻すシステムとも言えますね。

本来なら、心臓に押し戻していかなければなりませんが、それには心臓に向かう上方向の力が必要になります。

その力が弱いと、下の方に古い血液が溜まってしまうのです。

夕方に足がむくむってことありませんか？

それと同じで、立ちっぱなしや、座りっぱなしだと骨盤内も戻しきれない水分でいっぱいになってしまう、ということです。

脚がむくむのも良くありませんが、、、^^;
いずれにしても、骨盤内の循環を良くしていきたいです。

 

骨盤内の循環を良くするためには？

妊娠に必要なホルモンを卵巣にしっかり届けるためにも、骨盤内の血液循環を良くして古い血液やリンパ液の流れを良くしていきたいですが、それにはどうしたら良いでしょう？

 

それは、、、

 

一つには、『呼吸』を見直すことです。

 

こんな風に前かがみになっていたら、呼吸は浅くなってしまいます。

深く呼吸をしようと思ったら、姿勢は大事です。
胸を少し起こして、横隔膜もしっかり使っていきましょう。

 

呼吸によって骨盤内に圧力の変化をつけるのがポイント

呼吸によって骨盤内に圧力の変化をつけていきます。
この圧力の変化によって、骨盤内の血液循環が良くなるというわけです。

呼吸を上手く活かすことで、妊娠の可能性が高まります。
人間の身体って、すごくシンプルですよね。

不妊整体では、横隔膜が使えるように、緩めていきます。
（横隔膜が硬くなっている人も多いです）

そして、胸郭の周りなども緩めていきます。

呼吸が浅い人は、呼吸補助筋と呼ばれている筋肉が硬くなっていることが多いです。

先日いらしてくださったO様も胸郭周りの筋肉が硬くなっていましたが、施術後はかなり改善していました。
その日の感想を伺いました。

O様：「呼吸がとても楽です！」

「気持ちが良くて、つい寝てしまいましたが、今は身体がシャキッとしています。」
「不思議ですね、、」

最後に、普段の生活の中でできることをお伝えして、その日は終了しました。

 

【まとめ】不妊の原因にもなる骨盤内の循環の悪さ

今日のまとめは、こんな感じです。

✔︎　骨盤の歪みそのものより、骨盤内の循環の悪さが問題

✔︎　骨盤周りは、身体の構造上、うっ血しやすい

✔︎　椅子に座りっぱなしで呼吸が浅くなっていると、血管やリンパ菅の心臓方向に押し戻す力も弱まる

✔︎　呼吸筋や呼吸補助筋を緩め、普段から呼吸が浅くならないようにしていきたい。姿勢も大事！

 

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