2025年5月8日

中性脂肪が低いと不妊に？痩せすぎの方の注意点

ファロの児玉です。

卵の育ちが悪い…
卵子の数が少ない…
卵子が見えなくなってきている…

そんな悩みを抱えていませんか？
実は、年齢以外にも、中性脂肪が低すぎることが、不妊の一因になることがあるのです。

妊活中の方にとって、「痩せすぎ」や「栄養不足」が体に与える影響を見直すことはとても大切。
今回は、中性脂肪と不妊の関係について取り上げますね。

中性脂肪がなぜ体に必要なの？

中性脂肪は体内のエネルギー源の一つで、特にホルモンバランスの維持に関係しています。
女性の体は、妊娠や出産に備えて、ある程度の脂肪が必要です。

中性脂肪が低過ぎると、先ほどの事例以外にも以下のような問題が起こることがあります。

• 月経不順または無月経

• 排卵障害

• ホルモン分泌の乱れ

• 基礎体温の不安定化

なぜ中性脂肪が低いと妊娠しにくいの？

中性脂肪が少ないということは、体に十分な「備蓄エネルギー」がない状態。
これは脳に「今は妊娠に適していない」と判断させ、排卵に必要なホルモンの分泌が低下しやすいのです。

また、私たちの体は、糖（ブドウ糖）をエネルギーに変換していますが、それが上手くいっていないとも言えます。
代謝経路（解糖系→TCA回路→電子伝達系）に何らかのトラブルがあってエネルギーが作れません。

上手くエネルギーが作れないので、体は脂肪を使おうとしますが、それでもうまくいかない場合、中性脂肪が消耗されて蓄えがなくなる＝低中性脂肪状態になってしまうのです。

 

妊活中に目指す中性脂肪の目安は？

中性脂肪の基準値（空腹時）は30〜149mg/dLが正常範囲とされます（日本動脈硬化学会ガイドラインより）。

これは、一般的な健康診断の指標で、栄養学の観点からすると70〜80mg/dL程度を目指したいです。
でも、実際、30〜40mg/dLの人もいて、中には30mg/dLを下回る人も、、、💦

特に30mg/dL以下は「低すぎる」状態とされ、ホルモンバランスの乱れが起こりやすいため注意が必要です。

こんな方は要注意！

食が細くて、朝、しっかり食べることができいない、、、なんてことはありませんか？
もしくは、低血糖の症状（イライラ、集中力低下、眠気など）がある、といったことはありませんか？

偏った食生活で、ビタミン、ミネラルが不足していることも…

いろいろな症状があって、一概には言えませんが、まずは健康診断の結果をチェックしてみましょう。

実際、痩せ型で中性脂肪も少ない方、体外受精を行うものの、思うように卵が取れなかった人がいました。
食生活をお聞きすると、食が細いんですね。なので、朝もバナナとヨーグルトを摂るのが精一杯という感じでした。

ただ、少しずつ体質改善していくうちに、朝は、卵、ご飯、納豆、味噌汁、、、みたいな和食中心の食事をしっかり取れるようになってきました。

もちろん、昼食もコンビニから手作り弁当に。

まだ健康診断の結果は出ていませんが、おそらく数値が変わってきても不思議ではないかなと思っています。

何より卵が取れるようになってきました。

 

中性脂肪は、一般的な健康診断では高いほうを気にしますが、低過ぎるのも問題になりますのでチェックしてみてくださいね！

 

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