2019年9月1日

副腎疲労と低血糖が、隠れ不妊の原因？

横浜市青葉区の不妊整体院ファロ の児玉です。
バランスの良い食事を心がけているのに、なかなか結果がでない人。

最近の健康状態をいろいろな面から伺っていると、副腎疲労が疑われる人がいます。
副腎疲労→低血糖→自律神経を緊張させる→不妊

こんな悪循環が起きている人がいます。ご自分が当てはまっていないかチェックしてみてくださいね。

今回は、食事も栄養も大事だけど、それ以前に、大事なこと。
自分の体との上手な付き合い方をご紹介します。

 

副腎疲労とは？

副腎疲労は、原因不明の強い疲労感や気分の落ち込み、時にはうつ病のような症状をもたらす病気です。
ストレスや偏った食事、体内の炎症などが原因と考えられています。

副腎は、両側の腎臓の上にある、直径３センチほどの小さな臓器です。
脳からの司令を受けて様々なホルモンを分泌して、生命を維持しています。

中でも、一番重要なのが、コルチゾールというホルモンです。ストレスに打ち勝ち、元気を出させたりします。

ちなみにストレスは、精神的なストレスだけではなく、食品添加物や大気汚染、気温の変化、激しい運動、栄養不足など、いろいろです。

問題なのは、副腎が常にフル回転で働き続けるような生活を長年続けけていると、やがて副腎が疲れてコルチゾールを出すことができなくなってしまうことです。

 

副腎疲労といえば、この本が有名です。

この本によれば、十分な休息やくつろぎの時間を持ていない人、人生を楽しまない人、常に自分を酷使している人、決して満足しない人、完璧主義な人などは、副腎疲労を患いやすいとのことです。

 

副腎疲労は、低血糖症状を引き起こしやすい

そもそも、ストレスを受けて、大量にコルチゾールが分泌されている状態（つまり、身体はストレスと戦っているんですね！）こそ、妊娠を遠ざけてしまいます。

なぜなら、副腎皮質からは、コルチゾール以外に、性ホルモンも出ています。

コルチゾールや性ホルモンは、共通の原料であるコレステロールから作られているのです。

そのため、ストレスが多くてコルチゾールを大量に分泌している状態では、コルチゾールを補うために、性ホルモンの生産は減少してしまいます。

（詳しくは、私が勉強しています、宮澤先生の医院のホームページをご覧ください。）

 

また、副腎疲労になると、コルチゾールの分泌が低下します。

身体は、ストレスを受けると初期の頃は、ストレスに打ち勝つために大量にコルチゾールが分泌されますが、やがて疲弊してきて、コルチゾールの分泌は低下します。

コルチゾールが出なくなると、糖新生がうまくいなかくなるため、低血糖を引き起こしやすくなります。

低血糖症状としては、集中力がなくなる、イライラする、落ち着きがなくなる、めまい、ふらつき、冷や汗、頭痛、吐き気などがあります。

低血糖症状は、特別なことではなく、夕方、これに違い症状がある人は疑ってみてください。

夕方になると、頭がボーとして集中力も続かないので、甘いお菓子やチョコ、お砂糖の入った缶コーヒーなどで紛らわしている人は、もしかしたら低血糖症状に陥っているかもしれません。

低血糖の症状は、自律神経を緊張させます。

 

バランスの良い食事を摂っていても、、

さて、冒頭の話に戻ると、バランスの良い食事を心がけていても、胃腸の働きが弱いと、せっかく摂った食事も消化吸収できません。

妊活を頑張っている人の中に、とても多いのではないか？
最近、特に疑うことが多くなりました。

自律神経を緊張させていると、胃腸の働きも悪くなります。内臓機能は、リラックスした状態（副交感神経との関わり）で高まるからです。

そう考えると、胃腸の働きを良くするためにも、自律神経を整えることが大事だということがわかります。

自律神経系を整えるのであれば、体からのアプローチがお勧めです。

先日、腹側迷走神経複合体の話を聞いてきました。自律神経といえば、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っている話をしていましたが、副交感神経系にはもう一つあるそうです。

難解で簡単には紹介できないので、これについては改めて取り上げます。
今回は、その中でも取り上げられていた、呼吸。

やはり、大事なんですね。呼吸に関わるエクササイズを、ご紹介します。

 

鼻呼吸で自律神経を整える

エクササイズと言っても、鼻呼吸を意識してみる！
というだけです。

鼻呼吸は、横隔膜と、肋骨下部が連動して動きます。空気を肺の下のほうまで送り込むことができるため、酸素呼吸が最も効率よく行われます。

これに対して、口呼吸は、胸の上側が使われて、空気も肺の上のほうに入ります。
胸の上側が良く使われる呼吸は、鎖骨や肩が持ち上がります。

余分な力（力み）が生じて、心拍数も上がります。胸の上のほうでする呼吸は、交感神経系と関わりがあります。

また、先ほどのコルチゾールや、アドレナリンといったストレスホルモンを分泌し、身体が活動するのを助けます。

 

副腎疲労で、低血糖を起こしているような人は、口呼吸が更に悪化させていることに気づきましょう！

鼻呼吸は、口で呼吸するより時間がかかります。鼻呼吸は自然と呼吸が遅くなるのです。鼻呼吸は、副交感神経系とつながりがあります。

姿勢も良くしてくれるそうです。

最近、クライアントさんの中で口呼吸になりやすそうな人には、寝ている時や、自宅にいる時などに、口にテープを張ることをお勧めしています。

薬局でも買えますが、百円ショップでも購入できます。

参考）『新しい姿勢のルール　感じる力でからだが変わる』